KATO NEWS 新機種情報
環境配慮型ハイブリッドシステムを搭載した新機種登場
世界初25t吊りハイブリッド式ラフテレーンクレーンSR-250HV発売開始
2025年3月7日
株式会社 加藤製作所(本社:東京都品川区、代表取締役社長:加藤公康)は、このほど25t吊りハイブリッド式ラフテレーンクレーン「SR-250HV」(ハイブリッド式ラフテレーンクレーン)の販売を開始いたしました。
開発背景
建設業界が直面するCO2排出量削減の課題解決のため、建設機械にも電動化の動きが加速しています。こうした状況を踏まえ、当社では「適正な価格で、充電切れの心配がなく、CO2排出量削減が可能なクレーン車」が現在の日本市場において 最適な製品であると判断し、従来のディーゼルエンジンに加え電動モータを装備したハイブリッド式ラフテレーンクレーン(ハイブリッドラフター)を開発いたしました。
ハイブリッドシステムによりCO2排出量削減と作業性の向上を実現しながら、従来の SR-250RfⅡの各種性能を受け継ぎ、高いクレーン性能、作業の効率と快適性、安全性を兼ね備えております。
付属する外部電源を利用する油圧ユニットEK-UNITから油圧供給を受けることで、クレーン作業時の実質的なCO2排出量をゼロにすることが可能です。
当社は環境や社会課題の解決に寄与し、各種条件に応じた最適な技術を提供することで、顧客の選択肢を広げ、カーボンニュートラルの実現を加速できると考えています。引き続き環境配慮型製品の開発と普及を推進し、CO2排出量削減に貢献するとともに、今後も総合建設機械メーカーとして市場ニーズに沿った製品の開発を進めてまいります。
ハイブリッド式 ラフテレーンクレーン「SR-250HV」
環境への配慮
- ハイブリッドシステムを採用
路線バスにて使用実績のある、ディーゼルエンジンと電動モータを組み合わせたクラッチ付パラレルハイブリッドシステムを搭載。騒音を軽減し、作業現場周辺の環境への影響を最小限に抑制
- 最高出力
- 179kW/2,000min-1
- 最大トルク
- 882N・m/1,400min-1
- CO2排出削減効果
従来のエンジン稼働でのクレーン作業に加え、付属の外部電源油圧供給ユニット「EK-UNIT」 により、建設現場の外部電源を使用した電力のみでのクレーン作業が可能
走行時・・・CO2排出量削減効果 最大約40% (※定地定速走行時・同クラスのエンジン機比較)
・エンジン&電動モータによるハイブリッド方式で走行し、減速時には回生エネルギーをバッテリーに充電、発進時の動力補助に利用。また、現場内低速移動時には電動走行も可能。
クレーン作業時・・・実質CO2排出量 0(※太陽光・風力・水力由来の電力を使用しての稼働時)
外部電源油圧供給ユニット「EK-UNIT」からの圧油供給により、クレーン作業時の実質的なCO2排出量をゼロにすることが可能
※「ハイブリッド式ラフテレーンクレーン」のCO2排出量と「外部電源油圧供給ユニット」の電力消費量はテレマティクス装置にて確認可能
- 国土交通省「低騒音型建設機械」の指定を申請中
国土交通省が一定の基準値を下回り相当程度騒音が軽減された建設機械に与える「低騒音型建設機械」の指定を取得予定(申請中)
- ECOスイッチ搭載でクレーン作業燃費向上
クレーン操作時のエンジン最大回転数を抑え、燃料消費と騒音の少ない最適な作業回転数に調整可能
- オートミニマムコントロールでクレーン作業燃費向上
クレーン作業待機時に油圧ポンプ吐出量を最小限に制御し、燃料消費を削減
クレーン性能
4段高剛性スーパーブーム
- ブーム吊上げ能力
ディーゼルエンジン使用のSR-250RfⅡと同等のクレーン性能
- 最大吊上げ能力
- 25t
- 最大ブーム長さ
- 30.5m
- 最大作業半径
- 27.8m
- 最大地上揚程
- 34.5m
2段ジブ
- ジブ吊上げ能力
- 最大吊上げ能力
- 3.3t
- 最大ジブ長さ
- 13.1m
- 最大作業半径
- 34m
- 最大地上揚程
- 44.6m
- EJIB
ジブ装着・格納作業の容易化と省スペース化を実現し、オペレーターの負担軽減と作業時間短縮に寄与
補巻のラインプル性能4.5t
フックの回転が少なく、耐疲労性の高い多数ストランド難自転性新型ワイヤロープを採用
主な安全機能
- クリアランスソナーシステム
超音波センサーを使用した障害物検知機能により走行中の安全性向上に寄与
- 坂道発進補助装置
ブレーキからアクセルに踏み替える際に、ブレーキペダルから足を離してもブレーキ制動を 保持し、坂道発進をサポート。補助装置の有効無効、解除のタイミングの切替えも可能。
※傾斜角度によっては補助装置が作動しない場合もあります。
※坂による車両の後退(前進)を完全に防ぐものではありません。
その他
基本通行条件
重量C
外部電源油圧供給ユニット「EK-UNIT」
作業現場内電源を利用し、内蔵した電動モータを動力とする油圧ポンプを駆動させ、発生した圧油(作動油)をSR-250HVの油圧機器に供給する別置き油圧供給装置。 本装置を使用することで電気エネルギーを使用する環境にやさしいクレーン作業が可能となります
主要諸元
定格入力電圧/周波数 三相交流200~240V 50/60Hz
- 定格出力
- 58kW
- 主要寸法
- 全長2360mm 全幅1650mm 全高1550mm
- 質量
- 約2,000kg
主要オプション装置
・運転概要外部表示灯
・200V電源ケーブル(15m、30m、55m)
・アースケーブル(15m、30m、55m)
作業性を考慮
・油圧接続カプラのワンタッチ操作による容易な接続作業
・吊環とフォークポケットの配置により、クレーン、フォークリフトを使用しての現場設置対応可能
インバータによる電動機の制御
・インバータ制御によりエンジン機と同等のクレーン操作フィーリングを実現
商品概要
◎ハイブリッドラフテレーンクレーン「SR-250HV」
商品名称: SR-250HV
商品型式: KR-25H-F2HV
◎外部電源油圧供給ユニット「EK-UNIT」(※標準付属品)
商品名称: EK-UNIT
商品型式: EK-550U
- 発売日: 2025年2月
- 標準小売価格: ¥73,800,000(税別)より ※販売価格は装備により異なります
- 販売目標: 100台/5年
会社概要
- 商号:株式会社 加藤製作所
- 所在地:〒140-0011 東京都品川区東大井1-9-37
- 設立: 1935年1月(昭和10年1月)
- 創立: 1895年(明治28年)
- 事業内容: 建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の製造ならびに販売
- URL:https://kato-works.co.jp
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